No.048 ver1.11  Symbol of Peace 作詞:後藤勇人 作曲:  〃   編曲:  〃   思いを込めて 飛ばしたはずの 紙飛行機は 二度と戻らない 誰にも邪魔されずに 飛んでゆくだろう あの日別れた あいつのように… そいつはもう死にそうな 儚い存在だった 弱り果てた姿が そう思わせた でも 限りなく強い視線が 俺を貫いて 空のかなた はるか遠くへと伸びていた 同情するな笑ってくれ そんな響きが 強がった姿の陰になって 尾を引いていく 隠せない痛みが 胸に突き刺さって もがけばもがくほどに 傷口を深くする 突然降りだした雨に 勇気の炎が小さくなる もうやめようかなんて弱気が 心を支配する でも飛びたちたい この空に 遠くどこまでも 助けてやりたい一心で 伸ばした手を拒んだ君 血と汗と涙と己の根性を はたき尽くして なにも無くなるときが来ても 君はそうしてるだろう 俺はなにもできないままなのだろうか…! 嫌がるおまえを 無理矢理引っ張って 連れ去って車を走らせて 向かった所 「平和の丘」 吹きすさぶ強い風と 横なぐりの雨は さっきより あの場所より ひどいものだったんだ さあ飛べよ! 飛んでくれ! そんなに飛びたいのなら そうじゃなきゃ あきらめて 戻って来るがいいさ 俺は笑いはしない むしろ感心するよ 「飛ぼう」という その大きな気持ちに そいつはもう消えそうな もろい存在だった 俺はただ助けたい その一心だったんだ 思いは くい違ってしまっていた… おまえは飛んで行ったんだ 荒れ狂う自然(そら)の中に 案の定 おまえは打ちのめされて 墜ちていった 「あれほど言ったのに!」 叫びながら追いかけて 俺は走ってゆくのさ おまえの下に 陽が昇り 丘の上に明るい日差しが 見えた 何もない丘の上に 暗い影があった 消えていった灯(ともしび)を 胸にかかえてる 俺の姿が 「平和の丘」の上に あった…